「1on1ミーティングなんて意味ない? 〜 一般的な面談との違い」
今では多くの企業様で1on1ミーティングが導入されています。
その結果、「メンバーが自発的になった」「コミュニケーションが活発になった」「業績にも良い影響があった」といった素晴らしいお声を多数伺っています。
一方、「1on1ミーティングなんて意味ない」「1on1やめてほしい」「メンバー(部下)が本音を話してくれない」といったお声が出てきているのも、残念ながら事実です。
そうなるのは、一般的な面談との違いを明確にしていない、本質を捉えていない運用から来ていることが少なくありません。
ぜひ質の高い1on1を導入いただけるよう、想いを込めて書かせていただきました。
変化が激しい今、メンバーの主体性が求められている
変化が激しく、誰も“正解”を持たない現代においては、上位下達ばかりでなく、メンバーも主体的な想いやアイデアを出せて、果敢に行動できる職場環境が必要です。
それには双方向で率直、活発、建設的なコミュニケーションができることがカギとなります。
しかし現実は、飲み会等の減少やジェネレーション・ギャップ、リモートワーク・フリーロケーションなどによって上司とメンバーのコミュニケーション頻度は減り、対話の内容も表面的になりがちです。メンバーは本音を話しにくくなっている、と言わざるを得ません。
そんな中、熱い注目を集めているのが「1on1ミーティング」です。
1on1ミーティングとは
1on1ミーティングとは、上司とメンバーが1対1で定期的に行う対話です。
従来の評価面談や戦略・戦術の共有、問題解決の指示などの面談とは異なり、メンバー主体で、メンバーの自律的な成長を支援するところに特徴があります。
一般的な面談と1on1ミーティングとの違い
一般的な面談と1on1ミーティング、どちらも大切なものですが、前述の通り目的が全く異なります。以下の表で対比してみましょう。
人は話せば話すほど、また人間的側面(仕事以外の側面)を共有できるほど安心し、相手に好意を抱きやすいと言われています(=ザイアンス熟知性の法則)。
したがって上表にあるように、ある程度高い頻度を維持することができ、周囲の目を気にせず深い対話ができる1on1の場は、メンバーとの信頼関係構築や主体性の後押しに非常に有効なものとなります。
メンバーは安心感を感じることができれば、存分に話し、頭が整理され、気づいた内容を自ら実践することができます。うまくいってもいかなくてもその結果は自分ごととなり、そこからの学びを積み重ねることで、自らのありたい姿に成長していきます。
効果的な1on1ミーティングが実現する前提条件
しかし、上司が「もっと主体的に話せ」と“指示”したり、小手先のテクニックで何とかしようとしたりすれば、心を閉ざされ逆効果です。
上司自身がまず「一緒にいると安心な人」、「心から応援する人」であろうとする姿勢で傾聴することから、初めて「質の高い1on1」は生まれるのです。
【関連情報】
●書籍:「実践!1on1ミーティング」
●書籍:「1on1ミーティングの極意」
●ブログ:1on1ミーティングをやっても、離職率が減るとは思えない?
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