内発的動機づけを引き出す、6つのマネジメントアクション

本田賢広です。いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、
【内発的動機づけを引き出す、6つのマネジメントアクション】
と題し、お届けします。
「内発的動機づけとは?〜外発的動機づけとの違い・社員のやる気を育てる人材育成の基礎知識」というタイトルで以前にブログを書きました。
内発的動機づけとは
給与・評価・賞罰といった外部からの働きかけによらず、
「面白い」「もっと知りたい」「やり切りたい」という
内側から湧き上がる力を原動力とした動機づけのことでしたね。
外発的な動機づけは即効性がある一方、持続しにくいという特徴があります。
対して内発的動機づけは、一度根づくと自律的な行動・高いパフォーマンス
・離職率の低下といった成果につながります。
本記事では、マネジメントの現場で今日からすぐに実践できるアクションを、
6つの観点からご紹介します。
心理的安全性を言葉で担保する
内発的動機づけが機能するためには、「失敗してもここは安全だ」という感覚が
土台として必要です。
そのためには、安心を「空気」に頼らず、言葉で明示することが重要です。
<すぐに使えるフレーズ>
「思い切ってやってみてください。もし何かあれば、私がカバーします」
「今回のチャレンジ自体に、大きな価値がありました!」
また、ミスが起きた際は「なぜ失敗したか」よりも
「ここから何を次に活かせるか」に焦点を当てることで、
挑戦を続けようとする姿勢(自律性)が維持されます。
「その人の楽しさ」を把握し、仕事に混ぜる
1on1の場で、こんな問いかけをしてみてください。
「最近、一番面白かった・楽しかった仕事は何ですか?」
この一言から、その方がどこにやりがいや興味を感じているかが見えてきます。
把握できたら、担当業務の10〜20%だけでも、その要素に寄せてみる。
それだけで、仕事への関与の質が変わってきます。
<例>
人との対話が得意な方 → 顧客ヒアリングの役割を担ってもらう
分析が好きな方 → データ整理・集計業務を任せる
「なぜこの仕事か」「なぜあなたか」を伝える
仕事を依頼する際、多くのマネージャーは「何をするか(What)」
は伝えますが、「なぜこの仕事が必要か(Why)」や
「なぜあなたにお願いするのか(Why you)」を省略しがちです。
この2つを添えるだけで、受け手の仕事への向き合い方が大きく変わります。
<例>
「このデータ整理は、○○部門の意思決定に直接使われます」:仕事の意味
「この案件には緻密さと責任感が必要です。だからあなたにお願いしたい」:選んだ理由
「作業」が「意味のある仕事」になる瞬間は、この一言から生まれます。
「自分で選んだ」という感覚(自律性)を作る
「自分で選んだ」という感覚は、自律性と責任感を同時に高めます。
<すぐに使えるフレーズ>
「理想的には、どうなったら嬉しい?」「本当はどうしたい?」
「成果が出れば、進め方はあなたに任せます」
「有能感」を言葉で届ける
人は「できている」「成長している」という実感があるとき、
内側からの動機が強まります。有能感は自然に育つものではなく、
マネージャーが意識的に言語化して届けることで育まれます。
<2つの実践>
① 強みを、場面と行動をセットでフィードバックする
「今日の会議で、Aさんの意見をうまく引き出されていたのが印象的でした」
具体的な場面を添えることで、記憶に残るフィードバックになります。
② 成果だけでなく、成長のプロセスに目を向ける
「前回のプレゼンと比べて、データの解釈が一段と深くなりましたね」
「つながり」と「貢献」を感じさせる
「誰かの役に立っている」「チームの一員として認められている」
という感覚が、動機の持続を支えます。
<すぐに実践できる2つのアクション>
① 感謝を、エピソードとともに伝える
「あなたの分析のおかげで、お客様からお褒めの言葉をいただけたよ」
② 本人が知らない「貢献の場面」を届ける
「あの資料、営業チームがとても助かったと言っていましたよ」
おわりに
6つのアクションに共通しているのは、特別なスキルや制度が必要ではないということです。
必要なのは、「あなたのことを、ちゃんと見ている」というメッセージを、
日々の言葉と関わりの中で届け続けることです。
ぜひ一つでも、明日の1on1や朝のひと言から試してみてください。
最後まで読んでくださり、大変ありがとうございます。
心から応援しています!
