1on1の最中に、部下に「仲裁してください」と言われた時、どうしますか?
本田賢広です。いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、現場で本当によく起きる「上司の出番」の悩み
【部下に「仲裁してください」と言われた時、どうしますか?】
について、お届けします。
研修受講者の方からのご相談
ある上司の方(以下、Aさん)から、1on1ミーティングに関して以下の質問をいただきました。
「1on1で、メンバー間での人間関係について相談を受けたとき、
上司の私に“仲裁してほしい”と言われることがあります。
自分で対応しなきゃ、と内発的に思ってもらいたいのですが、
どう話をしたらよいでしょうか」
上司の方のお気持ち、とても共感しますね。
本田からの回答
私は、次のようにお答えしました。
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ご質問ありがとうございます。
1on1でメンバー間の仲裁を依頼されたとき、もし重要かつ緊急、
シリアスなケースであれば、そうしなければならない場合もあるかもしれません。
しかしそうでない場合で、Aさんとメンバーとの間に
心理的安全性がある場合は、コーチングのテーマになり得ます。
上司が仲裁に入れば、目の前の問題は(一時的に)解決するかもしれません。
しかし、他の人とでも、また同様に人間関係が悪化した場合、
毎回上司に仲裁に入ってもらわねばならなくなります。
つまり、メンバーは何も成長していないのです。
したがってメンバーに対して、
「仲裁に入ることはできるよ。でも、今後もずっとそうするのかな?
難しい相手だからこそ向き合ってみて、乗り越えられたら
人生の幅が広がると思わない?
もしもシリアスな展開になってしまったらいつでも必ず
助けに入るけど、相手のためではなく、より良い自分になるために
チャレンジしてみないか?応援しているよ!」
と提案するのはいかがでしょうか。
どんな問いかけをすればよいか
メンバーがYesと言うかはメンバーの選択になりますが、
Yesと言えば、コーチングすることができ、
その人は加速的に成長されることでしょう。
例えば、以下のような質問で、自問自答してもらうことができます。
「その問題について、強く感じたのはいつ?」
「どんなことがあったの?」
「その時、どんな気持ちになった?」
「どうしてそんな気持ちになったのだろう?」
「深いところでは、本当はその人と、どんな対話ができることを望んでいるんだろう?」
「どんな雰囲気で、どんなことが話せたらいい?」
「どんなことを大切にする〇〇さんでありたい?」
以上で答えになったでしょうか。Aさん、応援しています!
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受講者からの嬉しいご報告
後日、受講者Aさんから、以下のコメントをいただきました。
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『でも、今後もずっとそうするのかな?難しい相手だからこそ
向き合ってみて、乗り越えられたら人生の幅が広がると思わない?
もしもシリアスな展開になってしまったらいつでも必ず助けに入るけど…』
これは、かなりインパクトがあって、とても参考になりました。
自分なりに伝えてみたところ、メンバーは自問自答してくれるようになりました!
ありがとうございました!
1on1ミーティングの本質
1on1の本質は、上司が解決してあげることではなく、
「メンバーは自力で乗り越えられる」と信じ、サポートすること
ではないでしょうか。
それが、組織の強さにもつながっていきます。
最後まで読んでくださり、大変ありがとうございます。
心から応援しています!
本田 賢広
