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志に生きるエグゼクティブコーチのBLOG(本田賢広オフィシャルブログ)

質問スキルが高ければコーチングは機能する?

2025.01.07
1on1ミーティング・コーチングBLOGビジネススキル志・私たちの想い

こんにちは、
本田賢広です。
今回は「質問スキルが高ければコーチングは機能する?」について、お届けいたします。

信頼関係なくしてコーチングなし

コーチングは、スキル(質問力など)が高ければうまくいく、ということはありません。

仮に私たちがコーチングを受ける際、
「こんなことを言ったら怒られないかな?」
「変なことを言って評価が下がったらどうしよう…」
など懸念がある場合、とてもじゃないですが本音など話せません。

本音が話せなければ、コーチングは決して機能しないのです。

コーチングは、上司が望む答えに誘導するのではなく、
例えば
「〇〇さんは働く中で幸せを感じた瞬間はいつ?その時、何が満たされたんだろう?」
「本当はその人と、どんな風に対話できる自分でありたい?」
など、メンバーの価値観に基づいたメンバーの中にしかない答えにアクセスできるよう支援します。

メンバーは自問自答する中、
「ああ、自分の進むべき道はこっちだ。こんなリーダーになりたい!」
など、ありたい姿に気づいていきます。

すると自発的に動け、結果うまくいかなくても自分ごととして学びになる。
これがコーチングの効果・目的です。

したがってスキルを使う前提には、安心して本音を話せ自問自答できる信頼関係が不可欠となります。

信頼関係はコーチングマインドから生まれる

では、信頼関係構築には何が必要でしょうか?

私たちコーチは「コーチングマインド」と言っています。
それは「信頼」と「応援」から成っています。

この信頼とは「次はきっとやってくれるだろう」のような希望的観測のことではなく、

「この人は、自身の夢や目標は、いつか自力で叶えられる人だ」
「自らの課題は、いつか自分らしい方法で克服できる人だ」
という信頼です。

「いつか」とは、今日とは限らないが、
何回かのセッションやチャレンジを重ねる中で、という意味です。

信頼が弱いと、「アドバイスや指示をしないと彼はできないだろう」と誘導や管理に走ることになり、
メンバーは信頼不足を言外に感じて心を閉ざすことになります。

そしてもう一つの要素「応援」とは、
「この人も人生の主人公。山あり谷ありの日々を一生懸命生きている。応援したい!」
という気持ちをもって傾聴することです。

自己基盤こそ、全ての根幹

ところで上司が過信・慢心、あるいは卑屈や言行不一致な人だった場合、
「信頼しているよ、応援しているよ」と言われるとどんな気持ちになるでしょうか。

「いやいや、まずあなた自身が信頼、応援したいと思われる人でいてくださいよ」
となるのではないでしょうか。

つまり、上司自身のあり方が問われます。
それを「自己基盤」と言います。

自己基盤とは、「自己理解」「自己承認」「自己開示」から成っています。

自己理解とは、上司自身が「私の強みは○○、私の成長課題は△△」と、客観的に(過信・慢心、卑屈ではなく)自覚していることです。

そして「それが今の私だ。ここから一歩ずつ成長していくのだ」と自己を承認し、
「私もまだ成長過程だから、今できる精一杯をやっていくよ」と自己開示する。
それが自己基盤です。

もし私たちがコーチングを受ける時、このように自己基盤ある上司が信頼や応援のスタンスで関わってくれたら、「この方は味方だ、本音で話してみよう。安心して自問自答してみよう」となるのではないでしょうか。

自己基盤 →コーチングマインド →信頼関係 →スキルからなる構造をコーチングピラミッドといい、圧倒的に下の二段が重要です。


そしてこのピラミッドは、コーチングに限らずビジネス、プライベート、何においても言えることだと思いませんか?

豊かで幸せな人生を生きていくために、ぜひご一緒に実践していけましたら幸いです。

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