質は、量からしか生まれない?
本田賢広です。いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は【質は、量からしか生まれない】
と題し、お届けいたします。
学習の4段階
スキルを体得する際、人は「学習の4段階」を踏むといわれています。
第1段階「無意識的無能」(知らないから、できない)
第2段階「意識的無能」(わかっているけど、できない)
第3段階「意識的有能」(意識するときだけ、できる)
第4段階「無意識的有能」(意識しなくても、できる)
たとえば、自動車の運転技術を習得するステップを考えれば、イメージしやすいと思います。
「無意識的無能」運転の仕方も標識の意味も知らないから、運転できない
「意識的無能」運転の仕方も標識の意味も理解できたが、すぐには運転できない
「意識的有能」仮免許や本免許試験の頃、一生懸命意識してやれば何とか運転できる
「無意識的有能」今は“今日の晩御飯は何かな?”など考えながら、運転できる
コーチングを始めとするコミュニケーションスキルも、同様のステップを経て習得します。
したがって、学んで、「少しやってみたがうまくいかない」という段階で諦めてしまうと、“ペーパードライバー”状態になってしまうのです。
「せっかく良いコミュニケーション方法を学んだのに、できなかったな…」
「この間はできたけど、つい忘れてしまうな。やっぱり無理なのかな?」
という段階を、誰しも経験します。
そんな時は早々に見切りをつけることなく、
「気づけて良かった。今、意識的無能と意識的有能の間を行ったり来たりしているのだから、順調だ!」とぜひ解釈いただき、無意識的有能を目指して、実践を続けていきませんか?
質は、量からしか生まれない
長年コーチングさせていただいているクライアント様で、コンサルタント業の方がいらっしゃいます。
人気コンサルタントのため、毎月すごい数のコンサルティングをされているのですが、年々お客様の成果の出方が目覚ましくなっているそうです。
以前から一流の腕前でしたが、「量をこなすことで切れ味が増している」と実感されています。
今の世の中は、効率良く大きな成果を出す、コスパ・タイパが大事、という風潮があるように思います。
変化とスピード勝負の現代に、効率を求めることは間違いなく不可欠なことですが、一方で、「量からしか、本当の質は生まれない」という真実については、見過ごされがちであるように思います。
もちろん、ただ量をこなせば質が生まれるという意味はなく、一回一回魂込めて打ち込み、それを大量に行っていった時に、質は指数関数的に上がっていくという意味です。
世の中で目覚ましい活躍を長く続けている人は例に漏れず、そのプロセスを経ているのではないでしょうか。
「もっと仕事を絞ったら?」「なぜそんなに働くの?」など私はしばしば言われますが(笑)、それは報酬のためというより質を上げるべく量にこだわるため、
そして一回一回、秒単位・ミリ単位で、準備から振り返りまでこだわりたいと考えています。
そうしていると、1年前の自分より、1ヶ月前の自分より着実に成長し、お客様に起きる変化も早く大きくなっていると感じています。
根性論を言うつもりはないのですが、どの時代でも、コーチングに限らず大切なことではと思い、書かせていただきました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
いつも応援しています!
本田賢広
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