なぜ、メンバーは本音を話してくれないのか?
本田賢広です。
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は、
【なぜ、メンバーは本音を話してくれないのか?】
と題して、お届けします。
管理職の方から、非常によくいただくご相談があります。
「1on1をやっても、部下が本音を話してくれない」
「“特にありません”で終わってしまう」
「悩みや不満が見えず、突然退職してしまった」
せっかく時間を取り、真剣に向き合っているのに、
なぜ話してくれないのだろう…。
そんな無力感を抱えたことのある管理職の方は、少なくありません。
この背景には、単なる“部下の性格”だけではない、
いくつもの要因があります。
以下に整理してみます。
◾️心理的安全性の不足
・本音を言うと面倒なことになると感じている
・失敗や不安を話すと、評価が下がるのではないかと思っている
・そもそも上司との信頼関係がまだ十分にできていない
・業務連絡中心で、雑談や日常的な接点が少ない
◾️上司側への不信感
・話しても受け止めてもらえない、否定されると思っている
・話しても何も変わらないと思っている
・上司が忙しそうで、話しかけづらい
・話の途中で遮られ、感情より先に正論やアドバイスが返ってくる
◾️1on1ミーティングの目的理解が不十分(上司・部下ともに)
・進捗確認との違いが分からず、何を話せばいいか分からない
・1on1ミーティングの意味やメリットが見えていない
・上司が話す時間の方が長い(ティーチング中心)
・質問が浅い、または詰問調になっている
◾️部下側の自己理解・自己表現の難しさ
・感情や本音を言葉にするのが苦手、慣れていない
・感情を抑え込みすぎて、自分の本心が見えなくなっている
・期待に応えたい気持ちが強く、本音を隠してしまう
・自分の意見を持つ習慣や、自ら発信する経験が少ない
■まとめ
メンバーが本音を話さないのは、
「話しても大丈夫」
「ちゃんと受け止めてくれる」
「話す意味がある」
と感じられていないから、と考えられます。
逆に言えば、
安心して話せる関係性は、日々の小さな関わりの積み重ねで、
少しずつ育てていくことができます。
メンバーの立場に立ち、
まずは「安心して話せる存在」になることから、
ともに始めていきましょう。
最後まで読んでくださり、大変ありがとうございます。
心から応援しています!
本田 賢広
【関連情報】
●セブンフォールド・ブリスの1on1ミーティング研修
●書籍:「実践!1on1ミーティング」
●書籍:「1on1ミーティングの極意」
(ほんだ たかひろ)
株式会社セブンフォールド・ブリス 代表取締役
多摩大学大学院MBA客員教授
国際コーチング連盟(ICF)マスター認定コーチ(MCC)
エグゼクティブコーチとして、年間約400セッション、累計3,000時間以上実施。主に大企業(IT企業、メーカー、製薬会社ほか多数)の経営幹部に対し、業績向上、リーダーシップ強化、人材育成等の面で貢献。また、1on1ミーティング研修の専門家として、延べ30,000名以上のリーダー・管理職の育成に携わる。日経エグゼクティブコーチ資格取得プログラム講師として登壇するほか、損害保険グループ、住宅メーカー等、数多くの企業で1on1ミーティング研修・社内コーチ養成プログラムを主導。延べ登壇回数は2,500 回を超える(リピート率95%)。心理的安全性と内発的動機づけを軸に、「メンバーが安心して本音を話し、自ら動きたくなる」対話のあり方を伝えている。著書に『実践!1on1ミーティング』(日本経済新聞出版)、『1on1ミーティングの極意』(ワン・パブリッシング)など。
