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志に生きるエグゼクティブコーチのBLOG(本田賢広オフィシャルブログ)

コーチングはAIで代替できるのか!?

2025.12.11
1on1ミーティング・コーチングBLOGエグゼクティブコーチング志・私たちの想い

本田賢広です。いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今回は、
【コーチングはAIで代替できるのか!?】
と題し、お届けします。

近年、AIの進化は本当に目覚ましいですね。
では、コーチングもAIに代替されていくのでしょうか?

今日はその問いについて、一緒に考えてみたいと思います。

AIで代替できる領域

実際、コーチングの一部はすでにAIに置き換わりつつあります。
特に以下のような“型”の領域は、AIの得意分野です。

① 型化された質問や傾聴

AIは、テンプレート化された質問の生成を瞬時に行います。
たとえば「週明けから動きます!」と言えば、
・具体的には?
・理想状態は?
・何が障害ですか?
など、的確な順序で返してきます。

② 行動計画の整理

抜け漏れチェック、時系列の整理、SMART化などは段違いに速いです。

③ 記録・振り返り支援

過去との整合性、行動ログ化、アクション管理。
これらは高精度で可能になりました。
つまり、構造化できる領域は、AIが高速で代替可能だと言えます。

実際にAIコーチングを受けて感じたこと

最初は驚くほど瞬時に質問が出てきます。
ただ間髪入れずに次々と問いが来るため、
少し追い込まれるような感覚になる場面もあります。

進め方はGROWモデル中心で、思考整理や要約は非常に正確です。
一方で承認はテンプレ化されており、
「すぐに行動を促される」という印象も受けました。

総じて言うと、ワクワク感や伴走感はなく、
まさに「効率的な整理役」という印象でした。

 AIでは代替できない領域

ここからが本質です。
AIでは代替できない領域があります。
それは「人の存在価値」に触れる領域です。

① 心からの承認と深い傾聴

言葉の承認ならAIでもできますが、
・普段から見てくれている人からの、心からの承認
・自分史を踏まえた理解
・繊細な心情への受容、深い傾聴
これらがあると、人は「この人と一緒に進みたい」と思います。

承認は言葉そのものよりも、
「私の背景を理解してくれている」「努力を見てくれている」
という実感によって成立します。

② その瞬間ならではの最適な問いとフィードバック

AIは問いをいくらでもパターンで生成できますが、
クライアントの表情や感情、エネルギーの変化や視野の狭まりなどに
応じて、最も効果的なタイミングで問いかけたり、
フィードバックしたりするのは、生身のコーチでなければできません。

③ 真にありたい姿を描き、「あなたならできる」と本気で応援すること

ありたい姿が明らかになるには、クライアントの
・印象的な経験、感じた痛みや栄光
・感情や価値観、生き方
などへの深い理解が欠かせません。

そして、本人以上に未来を信じ、勇気づけるコーチの
プレゼンス(存在感)や人間力も欠かせません。
クライアントは、「誰に応援されるか」によって、
感じ方が大きく違うからです。

“人生経験ができない”AIには、決して真似できない領域です。

最後に

AIは思考整理の優秀なナビゲーターにはなれるでしょう。
しかし、人生の伴走者にはなれません。

だからこそ、コーチ側には問いが突きつけられます。
AIには絶対に代替されないコーチであるか?

存在感、人間理解、承認、勇気づけ―
これらを磨き続ける人が、これからの時代に求められるのだと思います。

私自身も深く肝に銘じ、
関わる方々の未来を信じ、全力で伴走し続けたいと思います。

AI時代だからこそ、人に触れて生きる時間が価値になる。
私はそう信じています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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