【コーチングスキルを日常や人生に活かす】
本田賢広です。いつもご覧いただき、ありがとうございます。
今回は【コーチングスキルを日常や人生に活かす】
と題し、お届けいたします。
コーチングには2種類ある
私は、「コーチングには2種類あります。コーチングセッションと、コーチングコミュニケーションです」とお伝えしています。
せっかくコーチングを学んでも、それを使う場面が1on1ミーティングや面談(≒コーチングセッション)の時だけというのでは、頑張って学んだ割に得られるものが見合わないと思いませんか?
日々の殆どを占める日常会話で、コーチング・エッセンスを活用する(=コーチングコミュニケーション)と、大げさではなく人生が変わります!
信頼関係が醸成される「傾聴」
通常の「聞く」と、「傾聴」は異なります。
普段、どんな時に人の話を聞きたいでしょうか。
「面白そうだな」「自分に必要な話かな」という時には聞きたいです。
つまり、普通の「聞く」は「情報収集」です。
一方、「傾聴」は全く違います。
傾聴とは、相手が話したいことを気持ちよくたくさん話してもらうことです。
聞き手が聞きたいことを情報収集するのではなく、話し手が話したいことを話してもらう「相手が主体の聴き方」です。
したがって、相手が話しやすいように同じペースで相槌を打ったり、共感しながら聴いたりします(テクニックではなく、心から)。
傾聴した結果、相手は「この方は聴いてくれる人だ、味方だ」と感じ、信頼関係ができるのです。
メンバーが「ちょっと相談があるのですが…」や「マネジャー、お客様に絶賛していただきました!」など声をかけてくれた時、「聞く(情報収集)」のと「傾聴する」のとでは、相手の反応は全く違ってきます。
また、他部署との会議で立場上意見が異なった時、最低限、相手の意見を「情報収集」した上でいきなりこちらの主張を通そうとするのと、
(相手はどんな背景でそんな考えに至ったのかな?)(相手が深いところで求めている真のニーズや感情はどんなことかな)と思いを馳せながらまずは「傾聴」するのとでは、その後の対話の雰囲気や建設的度合いが全く違ってきます。
解決策を問う質問と、相手のための質問の違い
コーチングは「解決策」を明らかにしようとするのではなく、相手に焦点を当て、相手が自身の「ありたい姿」に気づくのをサポートします。
つまり、“コト”ではなく“ヒト”にフォーカスします。
例えばメンバーが、思い通りにいかないことがありストレスを溜めている時に、「どうすれば解決できると思う?」と解決策を問うてばかりいると、(それが分からないから困ってるんですよ)(尋問されてるみたいだ…)などとなるかもしれません。
一方、「うまくいかなくて辛いね。解決策を考える前に、その難しい事柄に、本当はどんな風に向き合えたらいい?」「どんな自分でありたい?」と尋ねると(心理的安全性が前提)、
(ちょっと視野が狭まって自分自身怖い顔をしていたかも…。
もう一度落ち着いて向き合ってみよう)など、客観的に自分自身を見つめ直し、元気やパフォーマンスの回復に繋がるかもしれません。
日常にコーチングコミュニケーションを活用することで、仕事にも人生にも良い影響が出ることはよくあります。
最初は難しいかもしれませんが、意識し続ければできるようになります。
ご一緒にチャレンジしてみませんか?
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
いつも応援しています!
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