【権限なきリーダーシップとは 〜中2の息子がリーダーズトレーニングで得たもの】
中学2年生の長男が自ら行きたいと言った、NPO法人 多言語広場 CELULAS(セルラス)のリーダーズトレーニング(2泊3日)から戻ってきました。
「そもそもどうして行きたかったの?」と訊くと、
「憧れのリーダー(高校生)がいるから。」
「へー、どんなリーダー?」
「共感力が高くて、オーラがある感じがする。 『世界はのっぺらぼうだ』って言ってた。」
「ほう。 どういう意味?」
「一つの事柄に対して、ある国や状況の人にはポジティブなものに見えても、別の国や状況の人にはネガティブなものに見えたりする。 本当は、世界はのっぺらぼうなんだって。」
「うーむ、なるほどね。」
行く前と比べ、息子は目力が強く、イキイキしているように見えました。
「リーダーズトレーニング、どんなことをやったの?」
「えっと、SDGsがテーマだった。 パパ、SDGsの17の目標の共通点は何か、分かる?」
「…何だろう?」
「共通点は、皆でやれば、より良く変えられることだって言ってた。」
「うん、確かに。」
とても主体的な学びをしてきた様子。
「『権限なきリーダーシップ』ってテーマで話し合ったんだ。」
・・・おっと、大人でも重要なテーマ。
おそらく、権限が与えられていなくとも、人を魅了する力のことと思われます。
息子の憧れのリーダーも、権限よりその魅力で、息子をトレーニングに参加せしめたのでしょう。
「どんなことを発言したの?」
「俺は、『権限なきリーダーシップ』は“思いやり”だと思うって言った。」
「おお。 どうしてそう思う?」
「例えば友達が俺に対して、『あれ嫌いだったよね?』とか『こんなことが好きだよね』とか言ってくれると、見ててくれてたんだ、覚えてくれてたんだって、嬉しかったから。 だから、俺は人の好き嫌いとか、そういう話をすごくよく聴くようにしてる。」
「うーん、素晴らしいねー。」
「パパの本(※)にも書いてあったよね。」
「何て書いてあった?」
「・・・なんだっけ? もう一回見てくる!」
(※ パパの本 :「実践! 1on1ミーティング」 (日経文庫))
「分かった! ラポールだ!」
「おー、ラポール。」
「ラポールがないと、誤解が起きたりするし、モチベーションも上がらないから。 内発的・・・なんだっけ?」
「内発的動機付け?」
「そう、内発的動機付け。 そういうことが大事だと思う。」
「パパの本、最後まで読んだんだ?(驚)」
「うん、3回読んだ!」
「え! 最初から最後まで? 3回?? 意味分かった?」
「うん、分かったよ。 特に心に残ったところを何回も読んだ。」
「嬉しいね〜(涙)」
本当に豊かな体験だったようです。
親以外の人が大切なことを、体験を通じて教えてくださるのは、本当にありがたいこと。
「俺、将来は、外国の子供たちに教えられるような人になりたいと思った。」
「いいじゃないか、なれると思うよ。」
学校の成績は、お世辞にもよろしくはない息子ですが、きっとなれるのでは、向いているのでは、と本心で思いました。
「権限なきリーダーシップ」
一生かけて高めていくのに不足のない、最高のテーマだと思いました。
私も頑張っていきます。
【関連情報】
●書籍:「1on1ミーティングの極意」
●ブログ:辛いフィードバックを乗り越えたAさんの奮闘!
●ブログ:【チームづくり 〜もしプロ野球の監督だったら?】
●ブログ:【自律型人財が育つ上司のあり方】
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