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志に生きるエグゼクティブコーチのBLOG(本田賢広オフィシャルブログ)

外発的動機づけと内発的動機づけの違い、活かし方

2025.12.19(公開日:2025.10.23)
1on1ミーティング・コーチングBLOGリーダーシップ

外発的動機付けと内発的動機付け

人が動機付けられるのには「外発的動機付け」と「内発的動機付け」の2つがあります。

外発的動機付けとは、報酬や賞罰、昇降格などといった、外部からの働きかけによって生まれる動機づけです。

一方、内発的動機付けとは、報酬目当てでなくその行為をすること自体に喜びが生まれるような、
人の内側から湧き上がる要因によって生まれる動機付けです。

どっちが良いということではなく、各々一長一短です。

外発的動機付けと内発的動機付けのメリット/デメリット

それぞれのメリットとデメリットは下表の通りです。

外発的動機づけ内発的動機づけ
メリット・興味関心がない作業でも早く終わらせられるよう、集中力を高められる

・「報酬を与える」などシンプルに実施できるため、誰にでも実践しやすい

・効果が短期間で表れやすい
・楽しさや好奇心、探究心など自身の内側にあるものが元になっているため、損得に関わらずモチベーションが続き燃え尽きない、成長につながる

・行動すること自体が目的のため、高い集中力や行動量、クリエイティビティを発揮しやすい

・やりたくてやるので、満足度や充実感、やり甲斐を感じやすい
デメリット・「慣れ」や「耐性」がつき、モチベーションの自律的な持続期間が短い

・報酬等のみを目的にすると、最低限の労力でそれを得ることを考えたり、それを得たら満足し、その後の努力をやめてしまったりする

・それゆえ創造性や仕事そのものの価値、貢献度を高めにくい
・どんなことに楽しさや関心を持つか、人によって価値観が異なるため、個別対応が必要である

・個人と会社の価値観の共有ゾーンを見つける必要がある

・したがって、短期的には効果が出にくい場合がある

それぞれの動機付けの活かし方

メンバーをこちらの思い通りにコントロールするために、それぞれの動機づけを活用しようというのではありません(逆の立場だったら嫌ですよね?)。

メンバーが気持ちよく、思い切り力を発揮できる環境を整える目的で、各動機づけを活用したいものです。

内発的動機づけは損得に関わらずモチベーションが続き燃え尽きない、成長につながるなどのメリットがある反面、どんなことに楽しさを感じたり興味を持つか人によって異なるため、環境を準備する難しさがあります。

そこで、興味関心がない作業でも集中力を高められ、効果が短期間で表れ易い外発的動機づけを、内発的動機付けが生み出されるキッカケとして活用できると、両方の動機付けのメリットを生かすことができます。

例えば、社内評価が上がるため始めた資格の勉強だった(外発的動機づけ)が、学んでいるうちにその面白さに気づき、評価と関係なくその分野を深く学び、仕事でも活用するようになった。

周囲がその活躍に感謝するため、よりスイッチが入るようになった(内発的動機づけ)のようなことです。
メンバーの魅力や実力が大いに発揮される、喜ばれるサポートしてまいりましょう!

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