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志に生きるエグゼクティブコーチのBLOG(本田賢広オフィシャルブログ)

なぜ、心から安心して本音を話せないのか?

2024.11.08
1on1ミーティング・コーチングBLOGリーダーシップ

自律型人財が育つとき、何といっても欠かせないのが心理的安全性です。心からの信頼感、安心感がなければ、「こんなことを言ったら評価や信用が下がらないだろうか」「不利な状況になるのでは?」「怒られないだろうか」など、まず自己を防衛することに意識がいきます。不安感、不信感でいっぱいの中、もっとやる気を出せ、チャレンジしろと言われても無理な相談です。

なぜ、心を開けないのか

メンバー(部下)が何も話してくれない、話してくれても優等生的だったり表面的だったりするなど本音でなさそうな場合、なぜそうなってしまうのでしょうか。

例えばメンバー(部下)がこちらのことをよく思っていない、メンバー自身、職場で良い人間関係を構築できた経験がない、ジェネレーションギャップで分かり合えない、メンバー(部下)がこちらよりキャリアが長く心を開きたくないなど、様々な要因が考えられます。

逆に、上司の側から心を開きたくない(ゆえにメンバーも開かない)というケースもあります。

例えば、メンバーが不満・他責ばかりで腹が立つ、メンバーに主体性や真剣さが感じられない、メンバーに職場や仲間への愛着・愛情が感じられないなどです。

このような状況に表面的なスキルで何とかできるでしょうか。人間は感情の生き物です。小手先のやり方などでは不可能でしょう。

人はどんな人を警戒するか

あなたはこれまでに出会った上司や先生などで、どんな人を警戒しましたか?
自分の保身ばかりの人、業績マシーンのように冷徹な人、今の不本意な状況だけを見て将来の可能性を信じてくれない人、こちらの事情や立場に思いを寄せない人。
また、高圧的・短気で恐怖を与える人、自分に甘く他人に厳しい人、卑屈でネガティブな人などでしょうか。

人はどんな人に心開くか

逆に、これまでどんな上司や先生などに心を許しましたか?
・保身や正しさより、こちらの心情や本音に寄り添ってくれる人
・未熟な意見でも時に柔軟に採用してくれる人
・小さな成長に気づいてくれプロセスや可能性、再チャレンジを認めてくれる人
・業績を挙げる駒としてでなく一人の人間として気遣い、大切にしてくれる人

また、
・目上の立場でも間違ったら謝ることができるなど成長意欲のある人
・失敗談や弱音なども正直に話してくれ、本音で接してくれる人
・こちらの警戒心にも関わらず、いつも大きな包容力で温かく対応してくれる人
などでしょうか。

相手は自分の鏡

私たちは経験的に、人がどんな人に警戒心を抱き、逆に心を開くかを知っています。
「相手は自分の鏡」というように、上司の心の状態が面白いようにメンバーの心に反映します。メンバーを責める前に私たち自身がまず、「一緒にいると安心な人」、「のびのび楽しく仕事できる人」であろうとすることが全ての始まりです。

愛のあるあり方、接し方の結果、メンバーは本音を話してくれ、私たちの言葉もきちんと届くようになります。完璧にできなくても、そこにチャレンジしている上司の姿がメンバーの心を動かすのではないでしょうか。

【関連情報】
●書籍:「実践!1on1ミーティング」

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●ブログ:責める「原因論」から、活かす「目的論」的アプローチへ

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